北斎の飛沫

葛飾北斎  養老の滝
←↑飛沫は実際よりかなり大きいです


既に記したように北斎の絵では部分によって異なった時間経過が表現されています。

滝口から滝つぼまではスローシャッターOR通常ですが滝つぼ周辺は高速シャッターの飛沫となっています。



ならば写真だって合成すれば同様の表現が出来るのではないかと考えました。時間が取れたら赤城不動大滝に行き通常シャッター速度で撮ったものと高速のものを撮り合成してみようと計画しました。しかしなかなか行ける日がないので既に持っている画像で試してみることにしました。画像は水上の「白鷺の滝」です。

勢い良く押し出された水流が滝つぼで元気良く弾き飛ばされています。しかし「これはいいぞー」と思ったのもつかの間あらためて北斎の絵と見比べてその違いに愕然としました。


養老の滝飛沫は人物と比べると大きいのは野球のボールに近いくらいです、その他もゴルフボールくらいはあるでしょう。他の絵を見てもそうでした。北斎の飛沫は大きく表現することでバランスをとっていたわけです。だから時間が違っても違和感なく見る事が出来たわけですね。実際の写真では飛沫の粒が小さすぎて余程アップにしなければ見る事ができません。北斎のすごさにあらためて脱帽です。

もちろん合成は取りやめました。北斎は私ごときが真似できるレベルでは無かったです、はい